最近無人VTuberを作成しているので、その進捗を誰かに向かって報告していきます。
そもそもなぜ無人VTuberを作ろうとのか。まずは目的と戦略の紹介から。
モチベーション、目的
①動画での情報発信がしたい
ここ数年のYouTubeの盛り上がりを見ていて、自分もその片隅に加わりたいなと前から思っていました。
ただ動画投稿するとして、顔も声も出したくなかった。
動画作ってみたい! でも見せるものがない……。
→全部機械にやらせよう
そう思ったのが最初のきっかけです。
②趣味と勉強(と副業)を両立させたい
趣味と勉強を同時にする
これを上手くできないか、2年くらい前からずっと考えていました。
自分の興味から自然と取り組む活動と、社会を生き抜く力をつけるための活動を一致させたい……。
なぜなら二つのことを同時に考える余裕がないから。面倒臭いから。
無人VTuber制作には、「学びの要素」と「遊びの要素」が丁度良い具合に混ざっているように思います。
詳細は後ほど。
③コミュニケーションの先を行きたい
・YouTubeが流行し、誰もが気軽に動画で情報発信するようになった。
・リモートでのコミュニティが発達し、会わずに人と交流できるようになった。
・VTuberの流行やアバター技術により、人間関係に自分の姿を見せることすら必要なくなった。
ここ数年、人と人との関わり合いは急速に変化していっているように感じます。
そんな時代の変化を追い越し、私はその先頭集団を走りたいと思っています。
なぜなら結局どの環境でも馴染めなかったから
対面での会話が苦手な私ですが、非対面での会話も苦手でした。
顔を出さないやりとりも、文章だけのやりとりも、イマイチ上手くいきません。
コミュ障はどんな環境でもコミュ障でした。
だったらもう次の時代に期待するしかない。
時代は従来の対面のコミュニケーションから、
非対面のコミュニケーションに変わり、
そしてバーチャルのコミュニケーションに進化しつつあります。
その次に、私は先回りして備えたい。
では、その次に何が来るのか。
『会わなくていい』→『姿を見せなくていい』ときたので、要は既存のものから何かを引き算すれば、答えは見えてくるはずです。
私はこう予想しました。
ココロを持たなくていいコミュニケーション
つまり、ココロを持たないAIが人と混ざって会話する世の中が、あと数年でやってくるのではと考えています。
④流行の先を行きたい
流行といっても、人気者になりたいとか一発当てたいかというと、そこまででもないです。
このブログもそうですが、人と違う斜め下のことをして、物好きな人にだけ評価されたいという歪んだ欲求で行動しています。
将来的に無人VTuberが増え出したときに、
という感じで認知されるのが理想です。
※先取りといっても、もうすでに無人VTuber、かなり増えてはいますが……
【先輩無人VTuber企画】
【検証】AI VTuberタミ子が1万回ゲームプレイしたらどうなる?【ストリートファイターⅡ】
「AI」VTuber「紡ネン」が赤ちゃんから成長(アップデート)しました。加えて「ネンちゃんの部屋」でYoutube配信を開始!
企業さんの企画が多かったり、AIといってもほとんど手動だったり、まだ自分が新しいことをする余地は残っているのかなとは思っています。
狙い、戦略
①技術的な参入障壁の高さと懐の深さ
・現時点ではプログラミングスキルがないと作れないため、競合する人が少ない。
・VTuberは『技術の総合格闘技』と呼ばれいている(勝手に呼んでる)ので、色々な技術の実験台として使える。
・無人VTuber制作が新しい技術を知るきっかけにもなるし、仕事に必要な技術を覚えるモチベーションとして、無人VTuberを利用することもできる。
大学でロボット工学、卒研で機械学習、会社でデータベースを少し触っているので、そのあたりの経験をフル活用していきたいです。
自分が参入障壁を越えられるか、は大きな課題ですが。
②敢えて『無人』にこだわる人の少なさ
主観ですが、VTuberをやっている人は、『変身願望』が動機の一つとしてある場合が多いように感じます。
自分の理想の姿で人と関わりたい、そう思って活動している人が多いのではないでしょうか。
自分みたいに外面がどう変わってももうどうしようもない気持ちでいる人は少ないと思っています。
演じるよりはプロデュースしたい。
③方針変更のしやすさ (仕事にも役立つ)
ITスキルの証明、ポートフォリオ作成という面でも、無人VTuberはかなり使えるのではないかと思っています。
『VTuber』という言葉を使うとエンタメ感が強くなりますが、『チャットボット』と言い換えるとビジネス感が強まります。
また、チャットボットの興味深い特徴として、幅広い特徴を持った企業が参入しているというものがあります。
大手もベンチャーも参入しており、ビジネスモデルとしては既に確立されています。
私は現在BtoB向けのIT企業で働いているのですが、『幅広い選択肢を見据えた上で個性的な成果物を作る』という意味でも、無人VTuberを作ることは価値があるのではないかと考えています。
④拡張しやすさと成果の得やすさ
自分の行動戦略の一つに、失敗しても無駄にならない挑戦をするというものがあります。
挑戦する前から失敗を想定するのはダサいかもしれませんが、無駄な努力をすることがとにかく嫌なので、計算してから行動しています。
無駄にならない挑戦とはどういうものかというと、挑戦の過程で何らかの成果が得られるもののことです。
個人開発という視点からVTuberを考えた時、よくあるWebアプリやスマホアプリを作るときと比べて以下のようなメリットがあると考えています。
・アプリ開発より、無人VTuberの方がとりあえずで完成させられる。ハリボテでもキャラを作って公開さえすれば、その時点でオリジナルの成果物である。細かい機能は継ぎ足していけば良い。見せるだけで良いので、他人からの反応も確認しやすい。
・アプリ開発は、利用者が存在して初めて成立するケースが多い。一方、無人VTuberは「使う」ではなく「見る」なのでハードルが低い。最悪誰も見ていなくても一人で遊べる。
・アプリ開発は途中の方針転換が難しい。自分の作ったサービスに需要があるか、リリースするまではわからない。一方で無人VTuberは、方針転換がやりやすい。無人VTuberを作った上で、「それを使って何をするか」を後から考えることができる。
・無人VTuberの初期コストは限りなく減らすことができる。Youtubeアカウントの解説は無料、モデル作成や動作プログラムも無料で用意できる。(※配信環境をどう準備するかは課題である) Webアプリのように、サーバーやドメインを準備せずとも公開できる。スマホアプリのような有料申請もいらない。
・無人VTuberは、いろいろな技術をつめこめるので飽きが起きづらい。AIの勉強の気分転換に動画編集、それが飽きたらUnityの調整……のように切り替えが可能。
実は以前から個人でWebアプリを作ろうとしていましたが、途中で何回も挫折しています。需要があるかもわからないまま、何日もかけて作業するのはかなり困難でした。
何よりWeb系企業で働いているガチ勢がたくさんいるので、その中で自分の個性を出しつつ、価値あるものを作るというのがかなり難しく感じていました。
無人VTuberは何より開発の過程が楽しいし、こうしてブログのネタにできているので、それだけでも既に成功していると思っています。
最後に
引き続きこのブログで、開発の様子を紹介していこうと思います。
Twitter(@nekuota)の投稿もしています。
個人開発といっても、情報共有はどんどんして仲間を増やしていきたいです。他のもの作っている人とも、どこかで重なる部分があるはず。
興味のある方は、良ければ一緒に情報交換しましょう!
#2につづきます。
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