SIer若手の生存戦略(#1)1年目は配属ガチャが全て

雑記
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SIerと呼ばれる企業に入社してもうすぐ2年が経つので、そろそろ自分の生存戦略を紹介してみようと思います。

まずは就活〜配属までをまとめました。


 

!注意!
以下の内容は、あくまで個人的主観にもとづく一意見です。
そういう考え方の人もいるんだな、くらいに捉えてください。

経歴

現在:大手SIer新卒2年目

大学:某国立大学工学部(機械系)

インターン:WEB系ベンチャー10ヶ月

就活時の状態
・プログラミングは少しはできる
・情報系の強い人にはまるで歯が立たない
・大学院に行かず学部卒で就職
・半引きこもりのコミュ障
・向上心はあるが仕事に人生を捧げたくない
・WEB系に行きたかったが技術に自信がなかった

↑似たような方に向けて、何回かに分けて記事を書きます。

 

そもそもSIerとは

参考記事:SIerとは?就職はやめるべき?初心者にもわかりやすく解説!

System Integrator(システムインテグレーター)、略してSIer。

顧客企業の課題をIT技術を使って解決する何でも屋。

『就活の合同企業説明会でITブースにいる普段聞かない名前の会社』はだいたいSIerです。

カフェでMac開いているWeb系自社開発エンジニアとは少し違います。どちらかというとスーツ着ている真面目なイメージ。

SIer企業は、よくYoutubeではオワコン・ブラック・社会の歯車・下請けに仕事を丸投げする悪として紹介されがちです。

参考動画:SIer業界がブラックな理由を解説する。エンジニアは自社開発をしているWeb業界がオススメ!

私は大手SIer企業で働いてもうすぐ2年になりますが、率直な感想としては

まつようじ
良くも悪くも普通にちゃんとした真面目な会社だな

といった感じです。楽ではないけど、コンプライアンスはちゃんとしているのでそこまで辛くもない。

忙しさやブラックさは、会社やプロジェクトによって違ってくると思います。SIerだから全てブラック、というわけでもない。

 

メリット・デメリット

SIer(大手)のメリット

・企業相手なので会社として安定感がある。オワコンと呼ばれはするが、すぐ潰れるような気配はしない。日本全体がIT技術で世界より遅れているので、古いやり方だとしてもまだまだ需要はある。

・大手だと研修が手厚い。プログラミング未経験の文系でも、(論理的な)コミュ力さえあれば全然やっていける。

・業界全体として働き方改革が進んでいる途中(一部を除く)

・平均年収は高め。福利厚生ちゃんとしてる。

・自分にIT適性が無いことに後から気づいても、会社にしがみついていれば養ってくれる。

SIerは就活でも普通に人気です。

参考記事:「楽天みん就」、2021年卒大学・大学院生の「IT業界 新卒就職人気企業ランキング」結果を発表

 

SIer(大手)のデメリット

・取引先の会社の言いなりになりがち

・やりがいのない泥臭い仕事を任されがち

・リスク回避で古い技術を使いがち

・調整作業が多く、技術力があまり身につかない

SIerに限った話ではないと思いますが、やはり組織の規模が大きくなると、自分の意志よりも会社の都合が優先されるというのはあると思います。

 

SIerで生き残るには

メリット・デメリットを挙げましたが、実際は会社と部署によるというのが大きなポイントだと思います。

部署によってはSIerでも最新技術を追いかけているところもあるし、挑戦的なことをしているところもあります。

顧客の言いなりになってシステムを作るやり方はもう古い……というエンジニアYoutuberの主張には私も同意です。しかし、SIer業界も時代に合わせて進化しつつあります。

SIerは安定している。しかし仕事がつまらない。そしてなかなか自分の意志で仕事が選べない。しかし、一部の部署では例外もある。

以上から、私は次のような考えで就活に臨みました。

安定した大手SIerに就活し、時代の変化に対応した将来性のある部署に配属されるのがベスト

安定感と将来性のいいとこ取り。

この方針をもとに、戦略を立てていきました。

 

SIer戦略(配属ガチャ対策)

①実力以上の会社でなく、同期内で上位を狙える会社を選ぶ

狙いは以下の通りです。

・一流企業にも将来性のない部署は存在することを考えると、『同期の中で下のポジション』になることはリスク

・同期内で優秀と認めてもらえれば、変な部署に飛ばされる確率は下がる

・自分より優秀な人間に囲まれて仕事するのは辛そう

人脈や年収の意味ではできるだけ上位の会社に入った方が良いのですが、個人的には「将来性は確保したいがゆるく働きたい」という考えだったので、この戦略をとりました。

 

②SIしてない自社開発部署を狙う

SIer企業でも、社内で一からサービスを考えて開発している部署が多くの会社で存在します。

また、最新技術を研究する部署などもあります。

そういった部署であれば、SIerでもWeb系企業のようなスタイルで最新技術に触れられるのではないかと考えました。

入社してからそういった部署の人と交流しましたが、予想通り自由なスタイルで優秀そうな方が多かったです。

 

③面接や面談ではっきりと希望を主張する

希望の業務やキャリアプランがあるのならば、早い段階から主張しておいて損はないと思います。

しかし主張といっても、我がままに思われない工夫は必要だと思います。

・地方では働きたくない→○○の開発している部署は本社にしかない

・残業したくない→IT技術を用いた業務効率化を実践したい

・客の言いなりになりたくない→自社開発で新しい価値を提案できる人間になりたい

・営業したくない→営業したくない(直球)

 

肩書きだけ見れば合格基準に達している計算だったので、変に媚びたりはしませんでした。

研修中の面談でも、一貫して同じ主張を繰り返しました。

 

配属結果

いろいろ考えて行動しましたが、最終的に

変な部署には飛ばされませんでした。希望は4割くらい叶いました。

自社開発部隊には入れませんでした……。

やはり個人の希望よりも、『会社が判断した適性』が優先されたようです。

あと上位入社のつもりでしたが、自分より優秀な人がいっぱいいました……。

100%の希望部署には入れませんでしたが、将来性があって辛すぎない部署には回してもらえました。少しは戦略を立てた効果があったと思います。

 

まつようじ
SIer生存戦略、#2に続きます

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