理系大学生とかいう魔法使い見習い(大学辛い)

雑記
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理系大学生の辛さを魔法学校に例えて訴えます。

魔法使いとありますが、童貞の話とは全く関係がありません。


科学はもはや魔法

2017年。今や我々人類は超高度な文明へと進化を果たしました。

科学技術はここ数年でえげつないほど進歩しています。スマホやパソコン、車やロボットなど、もう複雑すぎて魔法と言ってもいいような便利な物が世の中には溢れています。

そんな複雑化した世の中で、新たな魔法を生み出すために育成されているのが我々魔法使い見習い(理系大学生)なのです。

 

魔法使い見習いの生態

あくまで僕の視点から見た理系大学生の姿です。

授業が意味わかんない

世の中に役立つ魔法を習得するため、見習い達は日々勉強をしています。

そのベースになるのが学校での授業。

教授はもちろん、現役バリバリの魔法使いです。

魔法使いの教授はいつも、黒板を使って魔法を使うための基礎となる原理を教えてくれます。

授業は一コマ90分で非常に濃密、そしてハイレベルです。そして教授は非常に優秀な方が多いです。

しかしこの授業、大きな問題があります。

難し過ぎてさっぱり理解できない

多くでの授業では魔法を扱うための呪文(数式)で説明されます。

この呪文が複雑でややこしい

呪文について優しく教授が解説をしてくれるのですが、この解説もまたややこしい

「この呪文は車を動かすためにあるんだよ」

くらいの感じならいいのですが、魔法はそこまで甘くありません。

「この呪文が成立することを示すためにはまずあの呪文を理解することが必要で……」

みたいに、呪文のための呪文の解説なんかを延々としてくるのです。

呪文のための呪文の解説をするためにまた別の呪文を使い、さらにまた別の呪文と組み合わせることで新たな呪文が……

α β Γ ξ η Γ Σ ε Φ θ ……

ああああぁあああっ!!!

 

最終的に、頭の悪い見習いは白目を向きながらただ延々とよくわからない呪文を写しまくる作業を繰り返すことになるのです。

 

魔導書が意味わかんない

勉強のお伴として、見習いたちは様々な魔導書(参考書)を買わされます。

魔導書には様々な呪文の解説が書かれており、多くの教授はこの魔導書をもとに授業を進めます。

しかしこの魔導書。クソ高いうえに全く意味わかんない。

・字が小さい
・堅苦しく回りくどい文体
・問題はあるくせに解答・解説がない

もう文句を挙げたらきりがありません。理解させる気あんのかと疑いたくなるレベル。

授業を聞いてもわからないから魔導書を開いたけどますます分からなくてぬぅわあああああああっ!!

 

最終的に、多くの見習いはgoogle先生という全知全能の神に教えを請うことになるのです。

 

テストが厳しい

見習い達は年に2回、呪文の理解度を確認するためのテストを受けなければなりません。

テストの内容は魔法の実践……ではなくここでも呪文

授業で扱った呪文をどれだけ理解しているかが筆記試験で問われます。

試験の日が近づくと、見習いたちは必死になって勉強を行います。

テストの成績が悪いと落単(単位を落とすこと)

さらに単位を落としまくると留年(もう一年ループすること)

です。

テスト前の時期になると、見習いたちは呪文で日常会話をするようになります。傍から見ると非常にキモイことでしょう。

 

実験がしょぼい

呪文を勉強してしばらくすると、ようやく教授から魔法の使用許可がおります。いわゆる実験というやつです。

ようやくこれまでの勉強を実践に活かせるぞ……と多くの見習いたちはワクワクします。

しかしこの実験。思っていた以上に最初はしょぼい。

トロールでも召喚できるかと思ったらスライムだった。くらいの感覚です。

まあそんなものなのでしょう。魔法使いへの道はそこまで甘くありません。

ちなみに、最近僕が覚えた魔法は『レールに乗った台車を操る』魔法でした。

数時間かけてデータを集め、解析し、誤差を考慮した上で台車に与える力を計算して……挙句の果てに計算をミスって台車が思うように動かない……

台車一つ動かすのにこんなに苦戦するのかよぉぉぉああ!!!

と、少しだけ思ってしまいました。

実験が終わった後は、面倒くさいレポート作成が待っています。

 

途中離脱は許されない

就職に強いと言われる魔術師見習いですが、それには一つ重要な条件があります。

それは魔法学校をきちんと卒業していること

一般的に、大学を卒業した程度ではまだ役に立つ魔法は使えません。魔法を使うための準備段階が終了した程度です。

会社の人たちは、大学を卒業した人たちを『魔法が使える見込みがある人』として採用するのです。

では一方で、大学を途中で辞めた人たちはどうなるのでしょうか。

途中で辞めた人も当然、まだ魔法は使えません。そして呪文の習得に時間を取られていたため、普通の人間よりも戦闘能力(社会性)が劣っている場合が多いです。魔法の勉強ばかりしていたため、素手ではスライム一体すら倒せないのです。

魔法は使えない。戦闘能力も低い。そのくせ中途半端に年齢が高く、使えない呪文の知識だけはやたら持っている。

……果たしてこんな人を必要とする会社はあるのでしょうか。

 

魔法を勉強すればするほど、見習いたちの間では「魔法以外の手段では生きていけない」という想いが強くなっていきます。

それにより、一部の見習いは魔法学校に大きく依存してしまうのです。

大学辛い。研究忙しい。だけど今辞めてしまうと生きていく道がない。だからデータを集めて分析して論文にまとめて徹夜して発表して失敗してうわあああああああああああああ。

なんてなってしまうわけです。

 

突然の自分語り

僕は今、工学部で機械系の魔法を勉強しています。三回生になり、授業で扱う呪文のレベルも上がってきました。

だけどそろそろきついです。正直言って呪文の勉強なんて楽しくないです。正直授業についていけていません。

そもそもこの呪文を勉強して何の意味があるんでしょうか? 呪文を習得した先にはまた新たな呪文があり、その先にはまた新たな呪文がある。それなのに、今使える魔法は『台車を操る』レベルだけ。果たして僕は、あと何年呪文の勉強を続ければ社会に役立つ魔法が使えるようになるのでしょうか。

それに自分の能力的に、僕はもう自分が限界のように感じています。授業の内容がさっぱり理解できません。勉強していてまったく楽しくないです。周りの人間は自分より遥かに優秀な人間ばかりです。呪文の勉強を楽しむような変態ばかりです。このまま勉強を続けていたら、いつか自分の限界がきてドロップアウトしてしまうような気がしてなりません。

それに最近、僕は機械関係よりもweb関係の魔法の方が魅力的に見えてきました。いつ結果を出せるかわからない、結果をだせるかもわからない魔法の練習をするよりかは、実践的ですぐ使える魔法を少しずつ増やしていく作業の方が有意義に感じてしまいます。

三回生になった今、自分は何をモチベーションにして何を頑張ればいいのでしょうか。このまま大学での勉強に集中すればいいのでしょうか。実践的な勉強を個人的にするべきなのでしょうか。それとも両方するべきなのでしょうか。というか自分に両方できるのでしょうか。そもそも最近あまりやる気がありません。何を目標にすればいいのか分からなくなってきました。というかもう、頑張る必要もない気がしてきました。しかしここで大学を辞めてしまうと、ノースキルの21歳高卒無職が誕生してしまう。今までの努力がムダになってしまう……

 

 

……はあ、とりあえずテスト勉強するしかないか。

コメント

  1. 入社したら、レイドバトルが始まりますね(笑)
    大人数で倒す敵はトロールどころじゃありません。

    • ひえっ……

  2. 来年度魔法使い見習いになる予定のものです。
    少し先が見えた気がしました…

    • お互い頑張りましょう……。
      ネガティブなことばかり書きましたが、楽しいこともありますよ。