アニメ、映画、小説……。僕があらゆる分野の作品に求める要素。それはダークヒーロー。(アンチヒーローも含む)
果たして名作がダークヒーローを生むのか、それともダークヒーローが名作を生むのか。
ダークヒーローの魅力に迫る。
そもそもダークヒーローとは?
ダーク(闇)のヒーロー(主人公、英雄)という意味を持つ言葉で、アンチヒーロー(反英雄)の分類に含められる。
類似の言葉にダーティーヒーロー、バッドヒーローなどがある。この用語自体は古くから存在するものの、何をもってダークヒーローと呼ぶのかの明確な基準はなく、受け取り側の主観に依る部分が大きい。いずれにしても主人公(準主人公)か英雄像から著しく外れたものがそう呼ばれやすい。
その性質上、アンチヒーローの分類の一つと定義されていながら同一視される事も多いが、アンチヒーローという言葉はヒーローの対義語にもなるため、ダークヒーローをアンチヒーローと同一視するのは多少なりとも弊害がある。
しかし、それぞれの定義が明確ではなく、完全に区分する事は不可能である。ヒーローという言葉を作劇上の「主人公」として捉えるか、人々を助ける「英雄」として捉えるかでその意味合いも変わってくる。
ダークヒーロー、アンチヒーローという言葉の定義ははっきりと決まっておらず、人によって異なってくるようです。
ですので、当ブログでは、以下の2タイプをまとめて『ダークヒーロー』と呼ぶことにします。
タイプ1 『自分のために行動しているが、それが結果として人助けになっているタイプ』
「こいつは親の仇なんだ!」
「俺はお前を助けたつもりはない」
こんなセリフを言うキャラクターが、このタイプに当てはまります。
本人はあくまで自分のため、もしくは愛する恋人のためなど、個人的事情のためだけに行動しています。しかし、その行動によって救われる人間もいるのです。
一見するとヒーローに見えますが、実は利己主義なだけの場合が多いです。『アンチヒーロー』と呼ぶ方が近いかもしれません。
例:
ルルーシュ・ランペルージ (コードギアス)
スレイン・トロイヤード (アルドノア・ゼロ)
ヴァン (ガン×ソード)
丑嶋馨 (闇金ウシジマくん)
タイプ2 『自分の正義感に沿って行動しているのだが、その行動が正義とは言いづらいタイプ』
「新世界の神になる!」
自分は良かれと思ってしていることでも、相手からすると迷惑なこともある。
他人のために頑張っているのに、周りに全く理解されないこともある。
そんな人間のすれ違いによって生まれるのがこのタイプです。
一見すると悪役に見えますが、ヒーローと同じ正義の心を持っている場合が多いです。
例:
夜神月 (DEATH NOTE)
バットマン (ダークナイト)
比企谷八幡 (やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。)
ブラック・ジャック (ブラック・ジャック)
基本的にはこの2タイプです。多くのダークヒーローは、この2タイプの間を行ったり来たりしているように感じます。
果たして自分の行動は正義のためなのか? それとも自分自身のためなのか?
そんな葛藤がダークヒーローものの見所だったりもします。
ダークヒーローの魅力
いよいよ本題に入ります。
魅力① 敵を倒して終わり、ではない。
ダークヒーローは正義であり、また悪でもあります。よって、ダークヒーローが戦う相手も正義であり、また悪でもあるのです。
敵の敵はまた別の敵。
正義の敵はまた別の正義。
ダークヒーローが登場する作品は、善と悪が曖昧な物が多いです。
ダークヒーローVSヒーロー、ダークヒーローVS悪役、ダークヒーローVSダークヒーロー……。
いずれの場合も勝負の決着が着くだけでは解決しない、奥深いストーリーを味わうことが出来ます。
魅力② 理不尽に立ち向かうカッコよさ
現実世界と同様、ダークヒーローの存在する世界は理不尽な場合が多いです。綺麗事なんて言っていられないし、ご都合主義展開だってそうそう起こりません。
何かを犠牲にしなければ何も得られない厳しい世界。そんな厳しい世界に、ダークヒーローは真っ向から立ち向かっていきます。
ダークヒーローは、何らかの強い信念を持っている場合が多いです。
その信念は個人的な物だったり、もしくは自己犠牲的な物だったりと様々ですが、とにかくその信念の強さは普通の王道的ヒーローに匹敵するか、時にはそれ以上だったりします。
そしてダークヒーローは、その強い信念をそっと胸の内に秘めるのです。
普通のヒーローよりも、ダークヒーローは孤独の要素が強く感じられます。
思い通りにならない現実世界。自分を理解してくれない周りの人間。そんな状況の中で、ダークヒーローは胸に抱いた強い想いを胸に秘め、ひたすら自分の信念に従って行動していくのです。
……そんなダークヒーロー、カッコよくないですか?
魅力③ 魅力的なヒロイン
大多数の人間には受け入れられないダークヒーロー。
しかし、そんなダークヒーローにも理解者がいることがあります。そう、それはヒロインです。
僕はダークヒーローの理解者として登場するヒロインが大好きです。なぜなら彼女たちには、普通のヒロインにはないけなげさがあるからです。
ときにダークヒーローのことを陰から見守り、ときにダークヒーローを陰で支えたりするヒロイン。ダークヒーローの活躍に救われ、そしてダークヒーローの過ちに振り回されながら、ヒロインはヒロインなりに迷ったり葛藤したりします。
一方、そんなヒロインの影響を受け、ダークヒーローの心情も変化したりするのです。
ダークヒーローが魅力的なヒロインを生み、そしてヒロインがダークヒーローの魅力を高める。
そんな相互作用が発動した作品はもう、100%名作に間違いないでしょう。
まとめと告知
なんだか漠然とした内容になってしまいましたが、少しはダークヒーローに興味を持って頂けたでしょうか? 僕としてはまだまだ、ダークヒーローの魅力を語り切れていない気分です。
そこで、当ブログ『ねくおた』では、これからもダークヒーローに焦点を当てた記事を書いていこうかと思っています。
気まぐれで更新していくので、よければまた読みにきてください。
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