スパイダーマンホームカミングの感想書きます。
ネタバレありです。殴り書きです。思ったことそのまま書きます。めっさ面白かったです。
感想
高校生のスパイダーマン
トム・ホランド演じる今作の主人公、ピーター・パーカーは高校生。初々しかったです。
よくよく思い返すとアベンジャーズのシリーズで学生ヒーローは初かも。アメリカ人はおっさんヒーローの方が好きなのでしょうか。
さて本作、ヒーロー映画としてはもちろん面白かったのですが、青春ものとしても抜群に面白かったです。
特に良かったのが大き過ぎないスケール感。
最近公開された『ドクターストレンジ』や『ガーディアンズオブギャラクシー』は、映像的にはど派手で面白かったのですが、スケールがデカすぎてバトルが超次元過ぎて、ヒーローものとしてはちょっと求めているのと違うかなあと思っていました。
一方で本作は、主人公は高校生、舞台はアメリカ(宇宙や多次元空間ではない)、日常パートは学校と、非常に感情移入しやすいスケール感で話が進行していました。
自分の正体を明かさないスタイル
大き過ぎないスケール感の本作。それは主人公の心情にも反映されていて、大人に認められたいピーターの高校生らしい悩みや葛藤が魅力的でした。
ノリも全体的に若々しい感じでテンポよく進んでいました。俺はアベンジャーズだぜいえーい! みたいな感じ。
しかし、このまま調子にのって何かしらやらかすんだろうなあと思ったらそうでもなく、最後まで真面目なヒーローを貫き通したのが個人的にとても好印象でした。
特に見直したのが最後まで能力を私的利用しなかったこと。
パーティーでいじられる場面だったり、ヒロインといい感じになりそうなシーンだったり。ここで正体を明かしたらオイシイだろうなあという場面が何度もありました。
しかし、結局最後まで自ら正体を明かさなかったピーター。
ヒーローとしての行動はかなり未熟なんだけれども、内に秘めた正義感と真面目さがとても応援したくなりました。
あとは、主人公のイケメンなんだけどイケてない理系童貞オタク感がすごく良かったです。旧旧シリーズのサムライミ版好きとしては、やはりスパイダーマンはこうあって欲しかった。
相棒のデブは有能
今回スパイダーマンの正体に真っ先に気付き、サポート役として大活躍したあの太った友人。(名前を忘れた)彼は作中で非常にいい役割をしてくれていました。
「お前スパイダーマンなのかよ。すげえ!」
「そのスーツそんな機能あるのかよ。やべえ!」
「お前学校中で人気者だぜ。正体ばらしちゃえよ!」
などなど、観客側の気持ちを代弁してくれているのがとても良かったです。
それにしても、主人公の太った相棒が大抵有能なハッカーなのはなんでなんだろうなあ……。
スーツのギミックがかっこいい
スーツに仕組まれた色々な機能がかっこいいし面白かった。スタークさん、オタクのツボを良く分かっていらっしゃる。
あと中盤まで散々スーツの凄さをアピールしたにも関わらず、最後はクソダサい原点のスーツで戦うという展開がとてもアツかったです。
トニー・スタークのポジションが良い
今まで応援してきたヒーローが師匠側として登場するってのが良い。主人公の憧れの存在であり乗り越えるべき壁として存在しているんだけども、トニー・スターク側にも感情移入できる。この面白さはシリーズならではだと思います。
しかしこのトニー・スターク。前作からなんも成長してねえなあ、というのが個人的な印象です。
これまで散々自分がやらかしてきたから若い連中には同じ失敗をしてほしくないし出来るだけ自分が面倒見たい。その気持ちは分かるのですが、過剰にコントロールし過ぎた結果、相手に反発されて予期せぬトラブルを生んでしまっています。
今回の敵役も元をたどればトニー・スタークが原因。この人どれだけの人に嫌われているんでしょうか。
ただ、そんな欠点込みで好きだったりもします。
補助輪機能はつけたものの、スーツにフルスペックの機能が備わっているあたりは良いツンデレ。
敵がヒロインの親父という意外性
作中で一番驚いたのがここ。
ラスボスがヒロインの親父だった。途中のあの気まずい感じすごい好き。
ここはもう少し主人公の葛藤と悪役の掘り下げがあっても良かった気もしました。が、素直な正義感を持つピーターはすぐに敵の元に直行。ヒロインには何も告げず置き去り。……まあ迷いがないのもこれはこれで良い展開。
吹き替え版エンドロールの意外性
作中ではないけど2番目に驚いたのがここ。
なんか日本語の曲が聴こえんなあと思ったら関ジャニ∞の曲が流れてた。
まあ別に悪くはなかったし作品の雰囲気にも合ってるっちゃ合ってるんですが、それでもあそこであれを流すのは違うんじゃないかなあと思いました。
なんか急に現実に戻された感じ。しかもあの後におまけ映像が流れるから少したちが悪い。映画のサントラを聴くのが好きなので、正直あそこはいじらないで欲しかったです。
まあでも、事前に把握してなかった僕の方が悪かったのかもしれません。吹き替えの演技はとても良かったし、藤原啓治ボイスのアイアンマンが見れたので、他の点では概ね満足です。ファンの人からするとあの演出は超嬉しいようなので、まあこれ以上は何も書きません。
(まさかとは思うけど、ワンダーウーマンで乃木坂46の曲は流れないよなあ……)
最後に
はい。ここまで一気に感想を書きました。
ありきたりな感想しか書けませんでしたが、それは僕が悪いのではなく、面白いポイントを明確に用意してくれていたこの映画が悪いんだと思います。
続編を匂わせるようなことが映画の最後にありましたが、若きスパイダーマンは今後どういった活躍をみせてくれるのでしょうか。傾向的に2作目では1作目よりシリアス寄りな展開になるんじゃないかと予想しています。
スパイダーマンは当然、今後のアベンジャーズにも登場するのでしょう。
今後がますます楽しみです。
画像:© 2017 Marvel
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