オルフェンズを見ていて思うこと。『みんなオルガいじめ過ぎ』
実は作中で一番辛い思いをしている(?)
鉄華団団長オルガ・イツカの抱える精神的苦痛を箇条書きにしてまとめてみました。
10個もあります。……頑張れオルガ!
前回考察の振り返り
少し前になるけれど、僕は以前こんな考察記事を書いていた↓
鉄血のオルフェンズ【~29話感想・考察】鉄華団とかいうブラック企業
ここでは今後の展開予想として
『三日月たちとハッシュたちの温度差が酷い! これはハッシュが反逆する展開があるのでは!?』
みたいなことを書いた。
が、
全然そんなことなかった。
むしろ皆めちゃくちゃ仲が良さそう。
しかもハッシュなんてただの介護要員。
予想を完全に裏切られる形となった。
もう予想なんて書いても全然当たらないので、今回はオルガの分析だけをじっくり行おうと思う。
ここ数話で気になること
・名瀬の兄貴はどうなるのか?
・モビルアーマーが物語にどう絡むのか?
・イオク様は一体何がしたいのか?
・アトラは子供を作れるのか?
・作るとしたらどこで作るのか?
・作るシーンは描かれるのか?
などなど、気になる点はとてもたくさんある。
が、個人的に一番気になるのはやはり
オルガの精神がそろそろヤバそう
という点。
直接戦闘には参加せず、一見楽なポジションにも思える鉄華団団長。
そんな彼の抱えている苦痛を、これからただひたすら書き連ねていく。
団長の抱える7つの苦痛
苦痛1: 鉄華団の大規模化
最初は小さな組織だった鉄華団。
それが今や数百人規模になり、地球支部なんてものも完成。
それだけ団長が抱える責任も大きくなり、さらに組織が巨大化したことによって全体をカバーすることが難しくなってしまった。
当然そこから発生するのは様々な事件やトラブル。中でも地球での戦争とアストンの死は記憶に新しい。
これだけでもう胃に穴が開きそうなほどのストレス。
まだ一つ目。
苦痛2: 痛々しい三日月
大所帯になった鉄華団の中でも、特にオルガにストレスを与えているのがエースパイロット三日月の存在。
定番になった、
「ねえオルガ、次は何をすればいい?」
は、もはやオルガにとってはトラウマでしかないと思う。
三日月を早く楽にしてやりたい。
でも三日月を頼らないと何も解決出来ない。
こんな複雑な想いの中で、自ら志願して戦場へと突っ込んでいく三日月。
戦闘でボロボロになり、体が動かなくなりながらも、まだ三日月は疑いのない瞳でオルガにこう問いかける
――次は何をすればいい?
もう止めてあげて……。
苦痛3: 謎の回避スキル
ボロボロになる三日月。
次々と死んでいく仲間。
そんな中、オルガの体はどうかというと
ほぼ無傷
オルガが身体をはったのは1話の時くらい。
それ以降も前線に立って指揮をしている割に、オルガが敵の攻撃をくらうシーンは全くない。
というより、全力で仲間から守られている。
傷つく仲間とは対照的に無傷で元気な自分。
この事実が必要以上にオルガを追い込み、そして責任を感じさせてしまう。
この間接的な辛さ。
苦痛4: 異常なカリスマ性
別に操縦が上手いわけでも、頭がいいわけでもないオルガ団長。
そんな彼がなぜ多くの団員を率いられているのかというと、それはやはり圧倒的なカリスマ性があるからだろう。
団員へ見せる絶対的な自信。そして圧倒的な度胸。
そんなオルガを団員たちは尊敬し、そして信頼しているのだ。
しかし、本当のオルガの性格はというと、実はそんなに図太いわけではない。
三日月の期待に応えるためにあんな態度をとっているだけで、一期では心が折れそうになったり、37話では持ち場を放棄してそわそわしたりしていた。
「どこに行くんすか団長!」
強いオルガを演じている(演じさせられている)オルガ。
今にも壊れてしまいそう。
苦痛5: ビスケットの不在
仲間は何人も死んでいるけれど、やはり大きいのはビスケットがいなくなった穴。
オルガにまともな助言をしてくれる唯一の存在
がいなくなったことは本当に痛い。
ユージンやシノ、昭弘たちも頼りになるっちゃなるのだが、
オルガの意見に誰も反対しない
というのは結構な大問題だと思う。
「まあ、団長の命令なら仕方ないぜ」
みたいなスタンスにより、鉄華団の失敗の責任が全部オルガにのしかかっているような気がしてならない。
恐らくビスケットがいてもオルガの決断は変わらないのだろうが、それでも口論によって
一応話し合いという過程を経て出した結論
という形をとる方が随分マシであっただろう。
組織が大規模化しているにも関わらず、オルガの発言権はどんどん大きくなっている気がする。
苦痛6: マクギリスの期待
ビスケットという頭脳を失ったオルガ。
彼が次に誰を頼ったかというと、ロリコン仮面のマクギリスだった。
マクギリスはかなり優秀な人間である。
地位も実力もあり、仲間としてはかなり頼もしい。
しかし注意しないといけないのは、彼が根っからのクズということだ。
何やらマッキーは鉄華団のことを信頼しているみたいだが、
この『信頼』というのは、『命がけで戦ってくれるし利用価値ありそう』くらいのものなのだろう。
マクギリスの言う『火星の王』プランに乗っかってしまったオルガ。
親友を平気で殺すような奴の作戦に乗っかってしまって大丈夫なのだろうか?
マクギリスのゲスイ作戦に、今後オルガのメンタルがついていける気がしない。
苦痛7: テイワズ内での立場
ない
『火星の王』計画のせいで、テイワズもギャラルホルンも敵だらけ。
頼れるのはサイコパスのマッキーだけ。
名瀬の兄貴はそろそろヤバい。
……やばい。
(ついついマッキーに助けを求めるオルガ)
苦痛8: 優し過ぎる名瀬
39話でも株を上げてきた名瀬の兄貴。
とにかくオルガに対して優しい。
しかしこの優しさが、オルガをますます追い込んでいく。
「そういうのは家族って言うんじゃないのか?」
「見失うなよオルガ。お前がいの一番に守らなきゃならねぇものを。それ以外は全部後回しにしろ。家族を幸せにするってのは並大抵の覚悟じゃできねぇことなんだ」
「他の些末事に足を取られてる暇はねぇ。火星の王になるってのも鉄華団の奴らに楽させるため。お前がそう言ったんだろ」
「分かったら前を向け。鉄華団を…家族を守る。それだけを考えろ。いいな?オルガ・イツカ」
優しさが沁みる
沁み過ぎて痛い
苦痛9: メリビットさんのスキャンダル
一期ではあれだけオルガとのフラグを立てていたのに、急におっさんとの交際を始めたメリビットさん。
そういえば最近、なんだかオルガへの態度がよそよそしい気がする。
「あいつらはあいつらのままだよ」
ビスケットに近い立場だったメリビットさんも、おっさんの影響を受けて楽観的になってしまったのだろうか。
苦痛10: 長過ぎる前髪
オルフェンズ記事のたびに書いているが、絶対にオルガの前髪は邪魔だと思う。
あの髪のせいで右目は完全に隠れているので、左目だけを相当酷使しているはずだ。
最近オルガはよく頭を抱えているが、あれはもしかしたら眼精疲労からくる頭痛なのかもしれない。
参考記事: その頭痛は利き目が原因かも?利き目を知って目の疲れを癒そう
まとめ
周りから誰よりも期待され、尊敬され、可愛がられ、守られている団長オルガ。
しかしそれが全てマイナスに働き、遂には作中で一番しんどいキャラにまでなっているというのがとても興味深い。
次回で名瀬の兄貴が死にでもしたら、今度こそオルガはもうダメなんじゃないだろうか。
いや、ダメになることすら許されていない。
三日月 「次は何をすればいい?」
マッキー 「君たちには期待しているよ」
団員 「団長に一生ついていくッス!」
名瀬 「家族を守るんだろ?」
……もうやめてあげて。
オルガに与えられた選択肢はもう二つしかない。
火星の王になるか、
失敗して全滅するか。
生きるも死ぬも、全てはオルガの手にかかっている。
そう、オルガの手に……
子供作らないと危ない三日月だけでなく、
子供がいすぎて危ないオルガも応援してやってください。
画像引用:©創通・サンライズ・MBS
コメント
やはり前髪が一番やばいな、
はじめまして。
2020年にもなって今更にコメントさせていただきます。
メリビットさんがあれだけオルガとフラグを立てていたにも関わらず、オルガと恋仲にならなかったのは、オルガを追い詰め、あのバッドエンドに繋げるためだった面もあると思いますが、正直、女性視聴者(要は腐女子)を意識している気がしてなりません。
別に、メリビットさんとオルガが恋仲になったとしても、あのバッドエンドに繋げることは可能だったと思います。おやっさんと恋仲になった実際のメリビットさんはオルガに対して意見を言わなくなってましたし、あまりストーリーの運びには関係ない気がします。
たとえ、バッドエンドに繋げるためにオルガと恋仲にさせなかったとしても、メリビットさんを誰か特定のキャラと恋仲にさせる必要も殊更ないですし、ここで、不自然に、おやっさん(腐女子人気なし)と恋仲にさせているのは余りにも怪しい気がします。10話ではユージン(腐女子人気あり)が若干、メリビットさんのことを意識していたシーンがあるので、ユージンの方がまだ自然なはずでは…という気がします。
実際、オルフェンズは歴代ガンダムの中でも、比較的腐女子人気が高い作品に分類されますし、放送当時、腐女子からメリビットさんは少し敵対視されていたきらいがありましたし。
サンライズ作品は割と腐女子を意識していることもあるので(タイバニとか)…
ビジネスとして、より人気が出るようにしているだけだということは分かってはいるんですが、私自身が腐女子であるだけに無駄にこういうことに気づいてしまって少し興ざめします。