よ、ようやく9人がそろった!
けれど、どうしてここまで話がもつれてしまったのか。
3年生3人、それぞれの行動の問題点を整理してみました。
9話 『未熟DREAMER』 感想、考察
頼りない3年生
いやあ、思ったよりもめてた。
スクールアイドルをやりたい。その気持ちは全員同じはずなのに、なぜか全く噛み合いません。
3年生の3人ともお互いのことを思いやっているはずなのに、その思いやりが全部裏目に出てしまっていました。
ではここから、鞠莉、果南、ダイヤ。3人の行動を振り返ってみます。
鞠莉: どうしても果南にスクールアイドルをやらせたい
やたらと果南にスクールアイドルを猛烈オファーしていた鞠莉。
これは彼女の自己中でも何でもなく、スクールアイドルになりたいという果南の気持ちを一早く察知してのものでした。
しかし、読み切れなかったのは果南が鞠莉の将来を気にしているということ。
果南の本心は理解しているのに、行動の理由が全くわからない。
だから鞠莉は果南が強く拒否しても、強引に説得を続けたのでしょう。
この果南に対する中途半端な理解と過剰なおせっかいが、話がこじれた原因の一つだと思います。
果南: 鞠莉の将来を心配
今回いろいろと一番荒れてた果南。
彼女の問題行動は、大きく分けて2つあります。
1.歌えなかったという嘘
「東京の大舞台、緊張して歌えなかった」
これは果南が怪我をしている鞠莉を止めるためについた嘘です。
まともに会話しても聞かない。ならば強引に終わらせるしかない。
恐らく頑固な鞠莉を止めさせるには、こうするしか思いつかなかったのでしょう。
また、こうも考えられます。
このまま中止する、もしくは無理に踊って失敗すれば鞠莉が責任を感じてしまう。ならば自分が緊張で歌えなかったことにし、責任を背負おう。
いずれにせよ、果南も鞠莉を思いやっていたということは確かです。
2.スクールアイドルやりたくないという嘘
この嘘は鞠莉の将来を心配してのことでした。
そして『歌えなかったことが原因でトラウマになった』という理由をつけることで、またしても鞠莉に負い目を感じさせないようにしています。
過剰に鞠莉を拒否したのも、きっぱりと諦めさせるためだったように思えます。
こうして考えてみると、果南はとても自己犠牲に走りやすい性格なのではないでしょうか。
果南は鞠莉のために、敢えて悪役を演じていたような気がしてなりません。
しかしその思いやりこそが、完全に逆効果に働くわけですが……
◎果南の思いやりが、逆に鞠莉を傷つける
鞠莉が良い選択をするように、負い目を感じないように……
そう考えて自分の気持ちを隠す果南。
しかし、何かを隠して我慢している姿が、逆に鞠莉を傷つけてしまっていたのです。
果南も鞠莉も、仲間が傷つくことを一番に嫌うタイプの性格です。
だから仲間のために必死になって、代わりに自分が傷ついて、その姿を見た相手がまた傷ついて……
思いやりという優しさによる負の連鎖が生じていたのではないでしょうか。
こういうときは、第3者の存在が重要なものです。
そしてそのポジションにダイヤがいた……のですが……
ダイヤ: 鞠莉と果南、どちらも否定したくない
「鞠莉はこういう性格でして……」
「果南は実は……」
二人の性格を丁寧に解説してくれるダイヤさん。
……いやいや、全部知ってたのかよ
お互いの本音と建て前を知っていながら、どうすることも出来なかったダイヤ。
Aqoursの活動をさりげなくサポートしたり、さりげなく果南の肩を持ったりと、終始どっちつかずな印象でした。
周りの気持ちを敏感に読み取る。だけど、気を使い過ぎて自己主張出来ない。
これってかなり、妹のルビィと似ているなあと思いました。
今回のゴタゴタで、一番主張すべきだったのは鞠莉でも果南でもなくダイヤだったはず。
なのに二人の間に割って入れなかったのは、やはりこれもダイヤの優しさゆえのことなのではないでしょうか。
結局3人はどうすればよかったのか
この答えは最初から明確でした。
千歌が叫んだとおりです。
「隠してないで全部ちゃんと話せや!」
会話の足りなさ。結局これが全てです。
最初からお互いがストレートに気持ちをぶつけていれば、何もこじれることはなかった。ただそれだけのことです。
またしても今回も、千歌が真っ先に問題の本質に気付いたような形でした。さすがリーダー。
最終的にどうやって分かり合ったか
はぐ
ハグさえすれば言葉なんていらなかった。
めでたしめでたし
画像引用:©2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
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