1年生二人が加入し、一気に5人になったAqours。
今回は、はなまるびぃの考察を中心に書きました。
ルビィの読んでいたアイドルの雑誌。
その表紙にさりげなく書かれていた『ラブライブ!5周年記念号』の文字。
第1回大会から5年たったということは、作中世界ではμ’sメンバーは大学生か社会人(もしくは主婦?)でしょうか。
それにしても、5年たっても皆の憧れであり続けるμ’sの存在はでかいですね。
作中にμ’s出過ぎ問題
千歌の目標であり、ルビィの憧れであり、花丸を惹きつけたμ’s。
物語において重要な役割をしているのはわかるのですが、いくらなんでも出し過ぎでは? という意見がちらほら見られます。
そして話の展開に関しても、μ’s結成の流れをなぞるような場面が目立つような気がしました。
もちろんこれはアニメ制作者による意図的な演出なのでしょうが、この演出の裏に隠された本当の意図とはなんなのでしょうか。
個人的意見としては、以下の2つ説が考えられると思います。
○μ’sの2番煎じでも十分人気が出るだろうと考えている説
酷い書き方をしましたが、可能性は十分にあると思います。
(大ヒットしたラブライブ!の新シリーズ。ここで人気の流れを途絶えさせるわけにはいかない。ここで無理に新しい斬新なことをするよりは、二番煎じでもいいから同じような展開にした方が堅実だ。それにμ’sの宣伝もさりげなくして、新規ファンにμ’sの商品も買わせてやろう……。)
なんて考えているのかもしれません。
だとすれば少し残念です。僕としては、良い意味でも悪い意味でもいいから視聴者を裏切る展開にして欲しい。
まあ、二番煎じでもそこそこ面白い作品になってしまいそうという気もしますが……。
○序盤で意図的にμ’sを意識させ、そこからμ’sを超えた何かを生み出そうとしている説
やはり続編を作る以上はこうあって欲しい。
ラブライブ!サンシャインを観ていて面白いと思うのが、『ラブライブ!』を目標にする『ラブライブ!サンシャイン』の立ち位置と、『μ’s』を目標にする『Aqours』の立ち位置がリンクしているというところです。
Aqoursにしろ、この作品そのものにしろ、μ’sの模倣だけで終わるのはダメだと思います。
『ラブライブ!サンシャイン』が、『Aqours』が無難に成功する無難なストーリーで無難な人気を維持して終わるのか、
それとも『ラブライブ!サンシャイン』が、『Aqours』がμ’sを超える斬新な何かを見せて『ラブライブ!』以上の人気を勝ち取るのか、
はたまた『ラブライブ!サンシャイン』が、『Aqours』が斬新なことをするストーリーにしたことによって人気を失ってしまうのか。
とにかくμ’sの存在感をこの先どう扱っていくかに注目です。
【追記】
12話にこの答えがありました。まだ観ていない人は期待していい。
考察 花丸とルビィの関係性について
ルビィのことを思いやる花丸
今回いちばん活躍していたのは花丸でしょう。
ルビィの思いを察知
↓
ルビィと一緒に体験入部
↓
生徒会長呼び出して……
↓
自分はさりげなく消える!
この裏方でいろいろやっている感がすごく良かったです。気配りの出来る優しい子なんだろうなあ。
しかしその優しさのあまり、自分のやりたいことや夢に気が付けないでいるような印象でした。
姉のダイヤに気をつかうルビィ
一方で花丸の親友であるルビィ。誰がどう見てもスクールアイドルになりたそうです。
意外と運動神経もよくて2年生にもすぐ馴染み、アイドルとしての素質は十分でしょう。(かわいいし)
しかし、ルビィを躊躇わせるのが姉であるダイヤの存在。
姉のダイヤに嫌われたくないルビィは、アイドルへの思いを必死に抑えようとしているようでした。
他人を優先して、自分に素直になれない花丸とルビィ
ルビィちゃんは、もっと自分の気持ち大切にしなきゃ……
by花丸
花丸はルビィに↑こんなことを言ってますが、このセリフは思い切り自分にブーメランしています。
コミュ障で姉に合わせてしまうルビィと、
優しさのあまり友達の思いを最優先にする花丸
どちらも周りの人のことを優先してしまい、自分のことは後回しにしてしまう性格のようです。
では、花丸とルビィにとっての自分の本当の夢とは何なのか。
これはやはり、私も輝きたいということなのでしょう。
本質的には千歌や梨子と同じですでね。
しかし、他人を優先するあまり、夢に向かって一歩踏み出せない花丸とルビィ。
どうすれば、二人は変わることが出来るのか……
やはり大事なのは、自分を理解してくれる友達の存在のようです。
隠れたルビィのファインプレー!!
夢に向かって踏み出せないのなら、友達に背中を押してもらえばいい。
花丸とルビィの関係は、まさにお互いの背中を押しあうような関係です。
花丸の陰の努力については先ほど触れましたが、実はルビィも、花丸の背中を押す大きな役割を果たしていました。
特に注目して欲しいのが、4話終盤でルビィが放ったこの一言です。
ルビィ、スクールアイドルがやりたい。花丸ちゃんと!!!!
これはルビィの単なる自己主張に聞えるかもしれませんが、この自己主張こそが、花丸が決心をする最後の決め手となったのです。
「実はスクールアイドルやりたいんだよね?」
「凛ちゃんも最初は向いてないと思ってたんだよ」
「とりあえず始めてみようよ」
説得のとき、こうした言葉も花丸に向けられていました。しかしこれらの言葉では、花丸は決心することが出来ません。
これまで裏方に周り、他人の気持ちを優先してきた花丸。それがいきなり自分に素直になれと言われても、急には変われないものなのです。
しかし、ルビィの言葉は違いました。
ルビィ、スクールアイドルがやりたい。花丸ちゃんと!!!!
ルビィは他人の夢を優先する花丸の性格を逆手にとり、敢えて自分の思いをぶつけたのです。
私は花丸ちゃんとアイドルがやりたい。だから一緒にアイドルやろう!
これには花丸も断れません。
今まで自分の思いのために行動することが出来なかった花丸ですが、ルビィのためというもう一つの目的が生じたことにより、なんとか一歩を踏みだすことが出来たのです。
まさにルビィのファインプレー。花丸のことをよく理解していたからこそ言えた言葉なのでしょう。
これからアイドルとして活動していくことで、花丸とルビィがもっと自分に素直になれればいいですね。
花丸とルビィの関係、すごく良かったです!
でもこれ、花陽と凛の関係と似てるっちゃ似てるんですよね……
どこまでμ’sと比較して観るべきなのか。これがなかなか難しい。
画像引用:©2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
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