1話に続き、2話も大変良かったです。梨子が無事にメンバーに入り、着々とAqours結成に向かって進行している様子。
しかし、生徒会長といいヨハネといい、なかなか問題児が多い印象。……このままで大丈夫なのか?
2話『転校生をつかまえろ!」あらすじ
音ノ木坂学院からの転校生・桜内梨子をスクールアイドルに誘うも、すげなく
断られてしまった千歌。スクールアイドル部に正式入部した曜とともに、
ダンスの練習や衣装のアイデア出しなど、スクールアイドルになるための準備を
着々と進めつつ、あきらめずに何度も梨子へのスカウトを繰り返す。
そんなある日、梨子の口から内浦へと転校してきた理由が語られる。
梨子が抱える悩みを知った千歌は、ある提案をするのだった――。
感想
生徒会長、はやくもボロが出る
「お断りしますわ!」
千歌たちに対して厳しい態度をとっていた生徒会長ダイヤですが、早くもアイドルが好きなことを隠しきれていません。
μ’s知識の浅い千歌に問題を出しちゃう辺り、そうとう熱心なファンのようです。
(ぶっぶー、ですわ!)
あまりにも感情的過ぎてわかりやすく、もはや生徒会長の威厳もくそもありません。
これは簡単に落ちますわ……。
ルビィ、飴に釣られる
ダイヤの妹のルビィ。お姉ちゃんと同様、彼女も中々の個性的。
木の陰に隠れ、警戒しながら千歌の様子をうかがうも、飴につられてあっさり確保……って
小動物か!
「うぃっ」とか
「ほえっ」とか、
いちいち発する言葉があざと可愛い。大物アイドルになる予感。
姉と同様、アイドルのことは詳しそうなルビィ。姉妹の関係性も含め、今後の展開が気になります。
ヨハネ、初日からやらかす
「あなたも私のリトルデーモンになってみない?」
自己紹介で脳内厨二設定を話すという痛恨のミスをしてしまったヨハネ。
ドン引きされてそのまま不登校……って笑えねえ。
じゃんけんのチョキが普通に出来なかったりと、ヨハネに関してはアイドル以前の問題で本気で心配になります。
スクールアイドルになることで、ヨハネの状況は改善するのでしょうか。
それとも、厨二設定全開のまま新境地へと突き進んでしまうのでしょうか。
なんか不安。
まり、登場しない
あれ? 出番は?
考察
スクールアイドルになることで、梨子は輝くことが出来るのか
2話では梨子がスクールアイドルになる決心をするまでの過程を中心に描かれていました。なので今回は、3人目のメンバー梨子に注目して考えたいと思います。
頑なに千歌の誘いを断っていた梨子。彼女はどうして、最終的にスクールアイドルになったのでしょうか。
梨子の悩みは楽しめないこと、そして変われないこと
「わたし、どうしたらいいんだろう。何やっても楽しくなくて、変われなくて……」
作中で、梨子は千歌に対してそう打ち明けていました。
回想シーンがありましたが、梨子は『ピアノの発表会本番で何も出来なかった』という、なかなか辛いトラウマを持っている様子でした。
おそらくそれが原因で自分に自信が持てなくなってしまい、何事にも楽しめなくなってしまったのでしょう。
過去のトラウマを払拭し、楽しめる自分に変わりたい。そんな思いを胸に、沼津市へと引っ越してきたのだと考えられます。
ピアノに固執していた梨子と、それに気が付いた千歌
「アイドルなんてやってる暇ないから」
千歌の誘いをきっぱり断っていた梨子。彼女はひたむきにピアノのことを考えています。
生活環境を変えてみたり、海の音を聴いたりと、トラウマを克服し、ピアノを上達させるために一生懸命です。
しかし、中々成果はでません。
どうしてだろう……。
そう思いながら、梨子はますます悩んでしまっている印象でした。
梨子がうまくいかない原因。その原因の一つにピアノに固執し過ぎていることが考えられるような気がします。
恐らく梨子は幼いころにピアノが大好きだったことが忘れられず、それと同時にピアノが楽しめなくなったトラウマも忘れられないのでしょう。
かつてのピアノを弾いて輝いていた自分と、ピアノを弾けずに輝けなかった自分。
ピアノ一筋でやってきた彼女は、解決の方法をやはりピアノに求めます。
ピアノの練習をする
↓
上手くいかない、楽しくない
↓
改善するためにもっとピアノの練習をする
↓
上手くいかない、楽しくない……
と、ピアノに固執するあまり、逃げ道のない泥沼にはまってしまっていたのではないでしょうか。
「何やっても楽しくなくて……」
そう言っている梨子ですが、見た限り彼女は『ピアノ』のための行動しかしていません。トラウマのあるピアノを意識している限り、楽しめないのは当然のことだと思います。
「このままピアノを諦めるわけには……」
こんなことも言っていました。梨子にとって、ピアノ以外のことをすること=ピアノを捨てることなのでしょう。
自分にはピアノしかない。そう思うことで、ますます自分を追い込んでしまっているような気がします。
悩み、迷う梨子。
そんなとき、『スクールアイドル』という新たな道を提案したのが千歌という存在でした。
「スクールアイドルをやって、変われたらまた弾けばいい」
梨子にとっては救われる言葉だったのではないでしょうか。回り道をしてもいい。ピアノだけが道ではない。
千歌の言葉により、梨子は自分の新しい道に気が付いたのです。
二人の思いが通じあい、そして梨子は決心する
届いた!
輝きたい。変わりたいという想い。
梨子と千歌の目標は、根本的には同じだと思います。
輝くために、『スクールアイドル』になる。
二人の想いが通じ合い、そして同じ道を目指す。
ラストのあのシーンには、そんな意味が込められているのではないでしょうか。
いやあ、今回は千歌のイケメンさに惚れました。
迷っている梨子に救いの言葉を送る。
その後の一言がいい。
「みんなを笑顔にするのがスクールアイドルだもん』
なにこのカッコよさ。
これはついていくしかないでしょ……
画像引用:©2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
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