いや、なんとなく嫌な予感はしていたけども……。
ここから逆転できるのかよ、これ……。
前回記事:甲鉄城のカバネリ 【9話感想】 美馬が予想以上のクズだった
10話『攻め上ぐ弱者』 あらすじ
克城に連結された甲鉄城では、逞生たちが狩方衆の厳しい管理下に置かれ、血を採取されていた。絶望する人々の中で、生駒は諦めず反攻作戦を企図する。自由と誇りと、無名を取り戻すために。
感想
ヴィヴァ、安定の屑
9話からもう、一切自分のクズさを隠そうとしない美馬。すがすがしいまでの悪役っぷりで、もはやこれ以上言うまでもない。
はやく美馬がボコボコにされるシーンが観たい。
え、逞生?
今回、序盤から中々の存在感を見せていた逞生。普段目立たないキャラが急に目立ちだすと危険。まさにその通りでした。
それにしても、個人的に、逞生は好きなキャラだったんですけどねえ。狂気的なまでに正義感の強い生駒の横にいて、常に物語に良いバランスを保っていたと思います。
最後は生駒のようなアツさで、仲間をかばって死亡。逞生、良い奴だったよ……。
(死んでない可能性もほんの少しだけある。カバネ化して再登場パターンもあり得るかも?)
無名ちゃん……
『無名が生駒と美馬のどちらを選択するか』
当ブログでは↑のことに注目して感想を書いてきましたが、遂に今回で
生駒>美馬
の気持ちになったのではないでしょうか。
美馬に依存的だった無名も、さすがに最近の美馬の行動には疑問を抱いている様子でした。
しかし、そんなことは前々から想定済みだったというのが美馬のいやらしいところ。無名が自分の思い通りに動かないとみるや、すぐさま無名を『洗脳モード』に改造してしまいました……。
あんまり関係ない話ですが、『メインヒロイン、暴走』で思い浮かんでしまうのが、『ギルティクラウン』の終盤であったイノリのビーストモード(?)化です。
かなり唐突な展開だったのと、ヒロインのヴィジュアルが誰得な感じだったので、「なんなんだよこの展開……」と思ってしまったことをぼんやりと覚えています。
監督が同じ『カバネリ』ですが、あの展開と比べると、今回は以前に感じた違和感やガッカリ感というものがほとんどありませんでした。
むしろこれまで明らかになったカバネの特性と、さんざん強調されている美馬のクズさからすれば、かなり自然な展開なのではないでしょうか。
しかし不安なのが、『無名が黒けぶりになってしまうのではないか』というところです。
自我を失い暴走する変わり果てた無名に、生駒が必死に語りかける!
アツい展開ではありますが、ビームを出す無名とか、カバネがまとわり付いてる無名とか、あんまり観たくないなあ……。
生駒、死んじゃったの!?
いえ死んでません。次回予告でちゃんと生きてました(笑)
しかし腕を切られ、心臓を貫かれ、挙句の果てに海に落ちた生駒。ここからどう美馬を食い止めるのでしょうか。
それに次回予告を観た感じでは……なんと生駒がトラウマを抱えてしまったようです!
おいおい、こんな大事なときに今さらかよ、という感じですが、正直僕が期待した展開なのかもしれません。
以前、6話の感想記事で僕は
『生駒に迷いがなさ過ぎるのが少し物足りない。超人的な生駒でさえ躊躇するような大ピンチが見たい』
と書いていました。
監督がそんな僕の心を読んでいたのどうかは知りませんが、次回では遂に生駒の『苦悩・葛藤シーン』が観られるような気がします。
ヒーローの魅力が現れる大注目ポイントの一つ。それが、ヒーローが弱みを見せるシーン。人は追い込まれたときにこそ、その人の内面にある本質的部分が現れるものです。
逞生が死に、無名に裏切られ、結局何も救えなかった生駒が見せる心の中とは? そして弱みを見せてから、どう復活を遂げるのか!
終盤はそこら辺に注目して観ていきたいと思っています。
あ、あと忘れていたのが来栖。
彼がどのタイミングでカッコよく登場するのかも気になります。
画像:©カバネリ製作委員会
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