このキャラクターが抱いているのは友情か。それとも恋愛感情なのか。
僕の主観で、ぎりぎり友情ものとして許容できる境界を探ります。
僕の好きなアニメ
『コードギアス』
『蒼穹のファフナー』
『進撃の巨人』
『タイガー&バニー』
etc……
この並びを見て「おや?」と思った人、ちょっと待ってください。
念のため書いておくけど、別にBLが好きなわけじゃないです。
いわゆる腐男子と呼ばれる類の人間でもありません。むしろ好みではないです。
男同士でいちゃつくなんて考えられない。そしてそれを観て喜ぶのも理解不能です。
しかしそんな僕が、なぜか腐女子の方々と好みが被るという謎の現象がたまに生じます。
なぜでしょうか。
多分、男の求める友情と、女子の求めるBLには共通点があるのでしょう。
一方で、絶対に分かり合えない違いもあると思います。
この展開は友情かBLか。
この行動はBLか否か。
この曖昧な境界を、主観できっちり分けていきたいと思います。
男の友情として楽しめるレベル
殴り合う(BL度10%)
まずは分かりやすい例から。
男同士の殴り合い。拳と拳のぶつかり合い。
このアツい展開は、どう考えても友情的側面が強いでしょう。
あんまりBLもので殴り合いをするイメージがありません。
(いや、「殴りあいだってBLだし!」 とかは言わないでください。あくまで主観です。そんなこと言われると、世の中全部ホモになっちゃう)
共闘(BL度15%)
敵対関係だった二人が手を組む。
「ふん、味方にするとこんなに頼もしいとはな……」
そんな展開はかなり好き(友情として)
対立関係はなくなる分、若干BL度は上昇。
けれど、まだまだ万人受けするレベルでしょう。
一見仲が悪そうだけど目指す場所は同じ。
男の友情としては、これくらいの距離感が観ていて一番心地いい。
励ます(BL度20%)
「一緒に甲子園目指すって言っただろ!」
挫折しかける主人公を一発殴って励ます脇役、すごくいい。
やはりお互いを励まし合う関係、カッコつけ合う関係が、男の友情としては理想の形ではないでしょうか。
↑友情として楽しめるのはここまで
はい。ここまでがBL度20%以下です。
個人的にはこのラインが、男の友情としては丁度いい距離感です。
この距離感でのやりとりを見て、僕はその作品のことを好きになったりします。
ただ、BL好きの方々からすれば物足りないのかもしれません。
男の友情として受け入れられるレベル
徐々に雲行きが怪しくなってきます。
風呂に入る(BL度35%)
まあ、一緒に風呂に入ることは何も不思議なことではありません。
裸の付き合いという言葉もあるし。
ただ、なぜそのシーンを描写しようと思ったのかは若干気になります。
手料理を作る(BL度40%)
まあ料理好きならいいんじゃないですか。
でも、女の子に作ってあげればいいんじゃないすかねえ。
散髪してあげる(BL度50%)
まあ野球部とかでは普通にあるし、いいと思います。
え、暗闇の中二人きりで? ……ノーコメント。
褒め合う、慰め合う(BL度65%)
個人的にはこれが結構気になります。
相手のことを直接褒めたりするとかは、男の友情としてはどうかと。
言葉にしなくても理解し合っている関係。
慰めるのではなく励まし合う関係。
こっちの方が良くないですか。
……え、違うの?
見つめ合う(BL度70%)
言葉にしなくても通じ合う関係がいい。
そう書きましたが、これはちょっと違う気が……。
というか、そもそもなんで見つめ合っちゃってるの?
↑友情として見れるのはここまで
といっても終盤は結構ぎりぎりです。
ここら辺が、ネットがざわつき始めるレベルでしょう。
友情としては理解できないレベル
ここからはもう擁護できません。
背後から抱きしめる(BL度80%)
抱きしめたくなるくらい辛い展開だったけども。
けども……
お姫様だっこ(BL度85%)
いやいや、ちょっと何やってんすか。
ここまでしたら、もう誤解されても仕方ないでしょう。
やっぱり身体的接触をされると、こちらとしては
「思ってたんと違う」
と感じます。
まつ毛の長さを指摘(BL度90%)
「お前、まつ毛長いんだな」
まさか公式がここまでやるとは……
このシーン、全国のおっさんファンがどういう顔でみていたのかが気になります。
抱きあう、見つめ合うとのダブルコンボで破壊力倍増です。
もうシリアスもくそもない。
BL度90%異常は省略
これ以上書くと、僕のブログが何か大切なものを失うような気がします。
そもそも、これ以上の展開を観ようとも思わない。
まとめ
今回レベル分けして気付いたのは、
男にも腐女子にもウケる作品は、BL度のふり幅が広い
ということです。
BL度20から80を行ったり来たりしている作品が、多くの人に愛される名作になるのかなあと思いました。
(話が面白いことを前提にして)
そういう視点で考えれば、『蒼穹のファフナー』は極めてテクニカルでクリティカルだと思います。
友情とBLが共存し、シリアスからアツい展開まで、いろいろなものが詰め込まれている。それがファフナーの良い所だと思います。(おすすめです)
最後にもう一度言いますが、僕はBL系が好みではないです。
しかしだからといって、BLとBL好きを否定しているわけではありません。好みは人それぞれだと思います。
嫌いといっても、それは単に自分の理想とは少しずれているだけです。
BL臭い展開になったらなったで、こういう風にネタ記事にして楽しんでいます。
お互いの趣味嗜好は全然違う。見えてる世界も全然違う。
だけど共通の作品を楽しんでる。
これって結構素敵なことではないでしょうか。(投げやり)
(追記)一部表現が不適切だったので修正しました。
コメント
楽しい記事をありがとうございました。
こういう意見を見れるのは貴重なので楽しく読ませていただきました。
こちらこそ、貴重なコメントありがとうございます!
捉え方に個人差はあれど、文章があくまで「個人的にこう思う」で内容に関わらず読み手と一定の距離感を保ってる感じですね。記事そのものより書いてる本人自身がいいなぁと思いました。
画像もいい感じにわかりやすくはさんであって読み手フレンドリーさが好印象です
オタクと呼ばれる人達(または自ら呼ぶ人達)ってこういう「コミュニケーションが上品丁寧すぎて人と関わり辛いタイプ」と「自己中心的すぎて人と関われないタイプ」で結構はっきりわかれますねー…。いや勝手に「関わり辛い」とか偏見で申し訳ないですが(-_-;)
しかし殴り合いにもBL要素があったのかぁ…一体男キャラはどうすればBLから逃れられるのか
丁寧過ぎて関わり辛い……自覚はあります(笑)
特にネット上だと顔が見えない分、つい丁寧語で書いちゃいがちなんですよね。
本当はろくな性格してないので、どんな雑な絡みでも大歓迎です
男が男の部屋を掃除したり料理するのってBL度何パーセントだと思いますか?
うーん、わざわざそれをアニメで描写するということは…
45パーセントで。
風呂より料理や褒め合いのほうが高いとは意外だった。性別の差を感じて面白かった。