僕はももちになりたい

雑記
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知人にも誰にも言わず、密かに応援していたももち。引退してしまうと知って少し悲しい。

この場を使ってひっそりと、ももちの人間的魅力を考察しようと思います。


ももちを好きになるきっかけ

そもそもどうしてももちを好きになったかというと、偶然ラジオでこんな話題を扱っていたからだった。

『ももちアイアンマン説』

 

 

(追記: ラジオの動画消えちゃってました。「ももちアイアンマン」で検索したら出てくるかも)

 

 

これを聞いて僕は衝撃を受けた。

ただのウザい女だと思っていたももち。

しかし、僕はももちの上辺だけしか見えていなかったのだ。

嗣永桃子というプロフェッショナル。

嗣永桃子の抱くアイドルとしての理想。一方で、人気の出ない現実とのギャップ。

このギャップを埋めるため、そしてさらなる高みに進むため、嗣永桃子はももちという名のアーマーを身にまとう!

ももちすげえ

それ以来、僕はももちに注目し始めた。

バラエティで許してにゃんするももちを見るたびに、その裏に隠された本心を探ろうとした。

ウザいと思っていた独特のキャラも、次第に可愛く見えるようになってきた。

そして可愛いとかアイドルとか関係なく、純粋に一人の人間としてももちの生き方に尊敬するようになってきた。

 

僕はももちになりたい

僕がももちに憧れる理由。

1.強い信念

テレビを見ていて思うのだが、とにかくももちはキャラがぶれない

ももちは常にももちでありももち以外の何者でもない。

いかなるシチュエーションに置かれても、常にももちであろうとしている。

そんなももちの姿に、僕はももちのアイドルとしての強い信念を感じるのだ。

正直ももちというキャラは集団の中でかなり浮いている。

浮いているが故に馬鹿にされたり、批判を受けたりすることが多くあるだろう。

しかし、ももちは鋼のメンタルと強い信念で、常にももちであり続けたのだ。

ももちはももちであり続けたからこそももちなのであり、それがももちをももちたらしめる理由なのである。

ぜひ見習いたい。

 

2.努力を自慢しない

そのキャラクターばかりが注目されるももちだが、実は歌がかなり上手い。そしてダンスもかなり上手い。

それはやはりももちの努力の賜物なのだろう。

『ももちは根は真面目で努力家』

このことは割とテレビでも取り上げられている。

ももちの高いプロ意識は、他の多くのアイドルからも尊敬されている。

今回の引退騒動で、ますますももちを尊敬する人の声が多く目立っていた。

しかし、『ももちは実は真面目で努力家』という事実が明かされるたびに、ももちは大体こんな反応を取る。

「ちょっと止めてくださいよ~ 全然真面目じゃないですよ~」

努力は絶対に自分から言わない。しかしその実力と行動から、自然と頑張りが伝わってくる。

そんな人間に僕はなりたい。

 

3.絶妙な柔軟性

僕の勝手な考察だが、ももちのあのキャラクターには、大きく分けて二つの意味があると思う。

それは、

・嗣永桃子にとっての理想のアイドルの表現

・テレビに露出するための話題作り

この二つの意味だ。

よく「ももちのあのキャラは絶対演技だ」という声を聞くが、そりゃあもちろん演技だと思う。

素であれをやっているのだとしたら正直怖い。

ただ、演技は演技だとしても、嗣永桃子の本質の部分は偽ってないように思う。

(自分は歌も踊りも容姿も人気も完璧なアイドルになるんだ)

↑この、内に秘めるべき想いを極限までさらけ出したのがももちという姿なのだと僕は考える。

そして、なぜももちという形で自分の理想をさらけ出したのかというと、それはテレビに出るためなのだろう。

ラジオで言及されていたが、ももちの理想のアイドル像は、80年代の前時代的なアイドル像らしい。

全てをさらけ出すようなAKB的演出とは違い、ももちは自分の努力やアイドル以外の自分の要素を隠したがる。

ひと昔前ではももちのスタイルが一般的で、ももちはそれを目指しているのだろうが、今の時代ではそのスタイルはあまりウケていない。

嗣永桃子の抱く理想のアイドル像と、世間の抱くアイドル像のギャップ。

このギャップを埋め合わせるために採用されたのが、ももちという画期的なシステムなのだと僕は思う。

ももちという強烈なキャラクターは、バラエティ番組などで非常に使われやすい。

自分大好きで自己中心的。過剰なぶりっこを周りからいじられ、時に嫌われ役にまわることで、テレビの出演をどんどん勝ち取ってきたももち。

しかしテレビ向きに自分を作り上げる一方で、ももちは決して自分の理想のアイドルとしての根幹は曲げていないのだ。

理想と現実。本音とキャラの絶妙なバランス関係を保ち続けたももち。

この柔軟性を、僕はとても尊敬している。

 

4.堅実さ

アイドルを辞め、教育の道に進むことを選んだももち。

理由については後に考察するが、まず最初に感じたのは『手堅い』という印象だった。

アイドルとして華々しい活躍をする一方で、地道に大学に通い、しっかり卒業して教員免許まで取得していたももち。

その自分を高める姿勢というか、地に足のついた生き方というか……

とにかく堅実

常に先のことを見据えているし、常に目標がはっきりと定まっているような気がする。

引退発表後のコメントもすごく真面目で誠実だと思った。

アイドルとして成功してもなお、まだその先を見据えているように感じた。

そんなももちの堅実さ。ぜひ参考にしたい。

 

5.清楚さ

ここまでももちの内面的魅力を述べてきたが、もちろん外見的魅力もたくさんある。

やはりももちのあのキャラクターは、ルックスが良くないと成立しない。

そして言うまでもないが、ももちのルックスはとても良い。かわいい。

そして特に個人的にポイントが高いのが、下手に装身具や化粧で着飾り過ぎない清楚さだ。

ぶりっ子という顔に注目が集まるキャラクターでありながら、必要以上に自分の姿を飾らないその姿勢。清純さ。潔さ。

これはもう、かわいいを通り越してカッコいい

僕がももちを見て抱く感情は、まさしくアイアンマンなどのヒーローを見て抱く感情に近い。

ヒーローになりたいと思うのと同じように、僕はももちの様にになりたいと強く思うのである。

 

ももちはどうして引退するのか

『ももちがアイドルを引退する』

これを知ったとき、僕はかなり驚いた。

まさかももちがアイドルを辞めるとは思わなかったからだ。

ももちはこれからもももちでありもちろんもっとももちを見ていられると思っていたからだ。

 

一生アイドル宣言をしていたももち

ももちに関する過去の記事をリサーチしていると、色々と興味深い記事を見つけた。

まずは2013年のイベントの記事を見てほしい↓

参考記事: ももち、教育免許取得目指すも本業への気持ちブレず「一生アイドルです」

この記事によると、2013年にももちは、今後の展望について次のように語っていた。

「11年目になりますし、アイドルが一番向いているし、皆さんもそう思ってるはず。一生アイドルです!」

ここでははっきりと、「一生アイドルを続ける」と宣言しているのである。

果たしてももちはこの3年間で、一体どのような心境の変化があったのだろうか。

 

アーマーを部分解除したももち

『一生アイドル宣言』のあと、ももちに大きな変化があったのは2015年の頃だった。

参考記事: ももち 自慢のツインテール封印の裏

Berrys工房が無期限活動休止になり、カントリー・ガールズのメンバーとして復活したももち。

なんとそこで、ももちはトレードマークのももち結びを封印し、ショートボブ姿で現れたのだった。

「魔法が使えなくなったんです」

と、巧みに理由をはぐらかすももち。

周囲からは「キャラ変か?」「グループ内で目立ちすぎないためでは?」などと様々な推測が飛び交った。

僕も色々考えた。

・自分が目立つスタイルから仲間を目立たせるスタイルに変えた?

・知名度が十分高くなったから必要がなくなった?(実はももち結び嫌だった?)

・年齢的に限界を感じた?

いずれも妄想の域を出ない。

まあ理由は何にせよ、ももちがももち結びというアーマーを解除したことは、かなり大きな変化だろう。

そしてこのあたりから、ももちの将来に対する言動に少し変化が見られるようになる。

 

プロデューサー視点になるももち

次に見て頂きたいのが2015年8月のインタビュー記事。

参考記事: ももち、10年以上のアイドル生活に「つらいときもあった」

数年前のインタビュー記事と比べると、明らかに考え方が変わっていることが分かる。

特に注目して欲しいのがこの部分だ。

――アイドルとして10年以上活躍してきた嗣永さんは、アイドル戦国時代と言われる厳しい時代を生き抜いてきたわけですけど、今のアイドルシーンについて思うことはありますか。

【嗣永】 アイドルがいっぱい出てきて、アイドル界が盛り上がるのはうれしいです。合同でイベントをしたとき、「ももちさんを見てアイドルになりたいと思いました」って言ってくれる子がいると、私もモーニング娘。さんを見てオーディションを受けたのを思い出したりして。そういう連鎖が続いて、ずっとアイドルが注目される日本でありたいですよね。アイドル文化がある国って世界でも少なくて、海外だと日本以上に熱烈にお出迎えしてくれたりするので。

自分の存在をアイドル界の中の鎖の一つとして捉えている。

既に次世代への継承をはっきり意識していることが読み取れる。

 

さらにこの部分。

――長く活動していると、逆境や波乱もあると思いますが…。

【嗣永】 でも、アイドルほどいい職業ってないと思うんです。歌手や女優さんって、絶対的な実力がないと評価されにくいけど、アイドルは人間としての総合力とか、頑張ってる姿を応援してもらえるじゃないですか。私は同じことを繰り返すのが苦手なので、いろんなことに挑戦できるアイドルが大好き。一生アイドルをやりたいくらいです! ……周りが許してくれるなら(笑)。

『一生アイドルをやりたいけれど、それは周りが許してくれない』

そういうニュアンスに読み取ることも出来なくはない。

 

そして引退

こうして見てみると、ももちには、

・アイドルをまだ続けたい気持ちがあること

・だけど自分はアイドルという連鎖の一部で、後ろに自分の意思を引き継いだ後継者が控えているということ

・教育の仕事に挑戦したいということ

といった、複数の要素が複雑に混ざり合っていることが感じられる。

そしてこれらを真剣に考慮した結果、引退という決断に至ったのだろうと推測できる。

 

まとめ

ももちが芸能界を去る。これは素直に悲しいことだと思う。

しかし、それは決してネガティブな出来事ではない。これは新しいももちの始まりなのだ。

これまでアイドル界を引っ張り、後継者を育て、そしてカッコよく去ろうとするももち。

その姿を、最後までしっかりと見届けようではないか。

 

ももちの引退は来年6月30日の予定らしい。

アイドルももちの最終章は、もう既に始まっている。

嗣永桃子 フォトエッセイ 『 ももちのきもち 』

 


画像はamazonより引用

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