まほいく最終話まで見た感想です。
いやあいろいろと想像以上だった……。
全話を振り返った感想
想像以上にエグイ
本作最大の魅力(?)は、やはり何といってもここにあったと思います。
とにかく想像以上にえげつない展開が多かったです。
毎話毎話、「え、そこまですんの……?(ドン引き)」
みたいな感情が思考の大半を占めていました。
魔法少女の中で、特にやりたい放題やっていたのがオバサン魔法少女のカラミティ・メアリ。
めった刺しにした挙句、硫酸をかけ、コンクリで固めて東京湾に沈める魔法少女とか初めて見ました。
(あれをくらって生き残る方も生き残る方ですが……)
とにかく、
想定の斜め上をいくえげつない展開、そして魔法少女同士が殺し合うという絵面的な面白さ(?)が、最後まで見ていて飽きませんでした。
思っていたより鬱にはならない
これは僕だけの印象かもしれませんが、思ったより心が痛まなかったというのが正直な感想です。
魔法少女達の辛い過去。そして追いやられた過酷な環境。
設定と展開的には、本作はアニメ界でもトップクラスの悲惨さだとは思います。
しかし、悲惨な展開をあまりにも盛り込み過ぎているせいか、作中でシリアスがインフレ状態になっていたのではないかなあと感じました。
毎話毎話バトルロワイヤルが繰り返され、16人の魔法少女が少しずつ死んでいく……。
鬱アニメのはずなのに、あまりにも淡々と大量に死んでいくせいか、見ている側が、
「今週は誰がどんな感じで死ぬのかなあ……」
というような考えを持つまでに感覚が麻痺していくのを感じました。
作品の悲惨さの量と、視聴者が感じる鬱の量は比例しない。
ある意味そんなことがよく分かる作品でした。
何をモチベーションにして見ればいいか分からない
先ほどの『鬱な気分にならない』という話にも繫がりますが、とにかくこの作品、誰をどう応援したらいいのかわからないというのが一番の問題かなあと思いました。
作中でファブは言っていました。
「魔法少女を半分に減らすぽん!」
この鬼畜マスコットのセリフ。普段からアニメを見ている人は絶対にこう思います。
(あ、絶対にこれ半分で終わらねえな……)
このアニメを最初から振り返ってみてください。
よくよく考えなくても、この話って、最初から最後まで、一切何の希望も与えられていないのが分かると思います。
敢えて挙げるとすれば、1話でスノーホワイトが「立派な魔法少女になるんだ!」とか、序盤でラピュセルが「君を絶対に守る」とか意気込んでいたところくらいで、
そこから先は、
ただただ人を殺したがる魔法少女と、
ただただ悲しんでる魔法少女と、
ただただ病んでいく魔法少女と、
既に病んでいる魔法少女と……
全くハッピーな結末が思い浮かばない。
それどころか、誰もハッピーエンドを目指していない。
ただただ最悪の結末に向かってレールが伸びていて、登場人物が自らそれに向かって淡々と進んでいく感じ……。
だから僕としては、誰も応援する気にはなれませんでした。
この、悲惨な割に薄味で誰にも感情移入できない感じ。
あと、鬱な気分というよりかは無気力な気分にさせられる感じ。
この感じを製作者が意図的に演出していたのだとすれば、それは相当趣味悪いなと思いました。
(とか言いながら見る方も見る方)
最終話について
最終話の最後。
仲間が死に、ファブの目的を知り、そして戦いが終わったスノーホワイト。
小さな親切だけじゃ何も変わらない。
見ているだけじゃ何も動かない。
世界の厳しさを知った彼女は、人々を救うために強い魔法少女を目指す……。
この展開けっこう好き。
というかもっと早く覚醒して欲しかった
作中でスノーホワイトが悲劇のヒロインでしかなかったので、何か見せ場があって欲しかったなあと思いました。
最後に
何だか批判気味になってしまいましたが、それは僕が最初に予想していた展開と違っていたからであって、これはこれでありだったかなあと思っています。
他のサイトに書いてあった「スノーホワイトのプロローグとしては満足」という意見に全面同意で、この作品はここからもっと面白くなりそうだなあというのを凄く感じました。
悪人の悩みの声を聞いて嫌がらせしまくるスノーホワイトがめちゃくちゃみたい。
スノーホワイトが放つ汚い暴言をめちゃくちゃ聞いてみたい(浴びせられたい)
……あと最近知ったのですが、原作の『魔法少女育成計画』は、アニメの先の続編が続いているみたいですね。
魔法少女育成計画 restart (前) (このライトノベルがすごい! 文庫)
魔法少女育成計画 restart (後) (このライトノベルがすごい! 文庫)
まだ読んでいないので詳細は知りませんが、どうやら同じ世界観、別の主人公で物語が進行するようです。
そして最新刊魔法少女育成計画 ACESでは、あらすじによくわからない一文が↓
魔法少女育成計画 ACES (このライトノベルがすごい!文庫)
盟友リップルの行方を探しながら、「魔法少女狩り」としての活動を続けるスノーホワイトに……
いやいやスノーホワイトさん、何やってんすか?
人気もそこそこあって原作もそこそこあるので、二期の可能性も十分あると思います。
今後の展開に注目しましょう。
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