甲鉄城のカバネリ 【1話感想】 期待以上!

アニメ・漫画
画像:http://kabaneri.com/
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いやあ、良かったです。『甲鉄城のカバネリ』

アニメのクオリティを遥かに超えてました!


 

まずはあらすじ

不死の怪物・カバネが顕金駅を襲った。
顕金駅で暮らす蒸気鍛冶の少年・生駒は、逃げ惑う人々の波に逆らって走り出した。
密かに開発した武器――ツラヌキ筒でカバネと戦うつもりだ。彼自身の過去と、誇りのために。

「鋼鉄城のカバネリ」公式サイト」より

監督は『進撃の巨人』『DEATH NOTE』などを手掛けた荒木哲郎さん。
シリーズ構成は『コードギアス』『プラネテス』の大河内一楼さんです。

 

感想

主人公がいい!

「今度こそ、俺は、俺の誇れる俺になるんだ」

アツい主人公、最高です。

やっぱり主人公がカッコいいアニメは観ていて楽しい。この『カッコいい』というのは外見のことではなくハートの部分のこと。強い信念を持っていることです。

最近の主人公はなよなよしている美男子が多いですが、僕が求める主人公はそんなのじゃありません。男らしく敵に立ち向かう、まさに【ヒーロー】と呼べるような主人公を求めています。

カバネリの主人公、生駒は、そんな僕の要求に答えてくれそうな主人公でした。今後の活躍に大期待です。

 

世界観がいい!

武士がいて、着物を着た人がいるかと思えば近代的な鉄道があったりと、なんだが明治時代のような感じ。人々は不死の怪物【カバネ】から逃れるように、閉鎖的な環境の中で暮らしていました。

カバネに襲われる恐怖のあまり、人間さえも信じられなくなっている人々。人間を守り、そして秩序を守るために、疑わしい人間は全て排除しています。

……いやあ、中々のディストピアですね。1話から、本当にたくさんの人間が犠牲になっていました。

暗い設定、シリアスな展開は嫌いではないです。むしろ楽しい展開より好きかも。

誰がいつ死ぬかわからない過酷な環境。そこから生まれる緊張感が、この作品の魅力の一つになると思います。

 

音楽がいい!

オープニング・テーマはEGOISTの『KABANERI OF THE IRON FORTRESS』。アニメの雰囲気にあった良さげな曲です。

そしてサントラを担当しているのは澤野弘之さん。『進撃の巨人』や『アルドノア・ゼロ』のサントラを担当した方のようですが、あの臨場感あふれる音楽は、流れると気分が盛り上がりますね。

 

作画がいい!

本編の数話分が映画として公開されていただけあって、作画には文句の付けようがありません。

ひと昔前のような雰囲気の絵柄ですが、緻密で鮮やかな描写でヌルッヌル動いてました。

 

これからの展開について

オリジナリティをどこまで出せるか

ここまで褒め言葉しか書いていないことに気が付きました。(面白いんだから仕方ない)なので、ここらで気になったことを一つ。

それは、何か他の作品で観たことがあるということ。

具体例を挙げるなら、やはり『進撃の巨人』のイメージが観ていてちらつきます。他の方の感想でも「斬新さに欠ける」という意見が批判としては多かったです。

ここからの展開で、どれだけこの作品独自の盛り上がりを見せられるかがポイントだと思いました。

……いや、でも独自性をだそうとして変な展開になるなら王道でいい気もします。流行になる作品も他作品の影響は多かれ少なかれ受けているし、この作品に関して言うと、王道のベタベタでも満足出来てしまいそうです。

まあとにかく、僕からすれば面白ければなんでもいい

 

『ギルティクラウン』パターンを回避出来るか

僕としてはこれが一番気になります。

ギルティクラウンは2011年に放送されたアニメで、監督と脚本にカバネリと同じ方がいます。

恐らくこのアニメは『コードギアス』の人気を受けて制作されたアニメなのでしょうが、いろいろと脚本に問題があり、音楽や作画が物凄いにも関わらず、不評のまま放送を終えてしまいました。

『進撃の巨人』を参考にして制作されたであろう『カバネリ』は、状況が『ギルティクラウン』に似ています。中盤、終盤で失速してしまわないか。期待が高い分、ガッカリしてしまうのではないか。心配です。

 

しかし僕の予想では、『カバネリ』はきっと上手くいくと思っています。

なぜなら、物語の基本構造がシンプルだからです。

これは僕個人の見解なのですが、人気のあるアニメは基本ストーリーのシンプルさサブストーリーの難解さを兼ね備えている場合が多いように感じます。

具体例を挙げてみます。

シンプルな基本ストーリー

良い例
ギアス: 皇帝を倒して妹を救う!
進撃: 全ての巨人を駆逐する!
エヴァ: 使徒が来たらヤヴァイ!

悪い例
ギルティ: 何のために戦ってるの?

ではカバネリはどうでしょう。
カバネリ: 妹の仇であるヤヴァイカバネリを倒す!

いろいろ混ざってますが超シンプルです! 感情移入しやすい!

難解なサブストーリー

良い例
ギアス: ギアスの力の秘密、Cの世界
進撃: 巨人に隠された秘密、渦巻く陰謀
エヴァ: 人類補完計画

悪い例
ギルティ: ヴォイドの謎。
↑難解ではあったが、基本の軸がブレていたので考察しづらい。考察しても楽しくなかった。

ではカバネリはどうでしょう。
1話しか観てないのでなんとも言えませんが、考察の余地はいくらでも出てきそうな気がします。

カバネリの正体は?
主人公の過去とは?
手に付いてる緑のは何?
無名ちゃんなんでそんな強いの?

……いろいろ書きましたが、たぶん大丈夫でしょう。

むしろ期待のさらに上をいってくれることを期待しています!


 

個人的に、カバネリは今期一番注目の作品です。

盛り上がるような展開があれば、また記事を書こうと思います。


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